◆データの圧縮とは？


　データを保存したり、持ち歩いたり、メールに添付する場合、できるだけデータはコンパクトにしておいたほうが便利です。


　しかし、最近のアプリケーションソフトのデータは、どんどん容量の大きな物になって行く傾向にあります。
　少し大きくなると、手軽な媒体のフロッピーディスクには入りきらなくなりますし、メールに添付するのにも容量が大きいと、受信側に迷惑です。


　では、どうすればいい？
　ファイルを圧縮して、コンパクトにしましょう！

　◆ファイル圧縮とは？


　エクセルやワード、その他のソフトで作られたファイルなどは、知らず知らずのうちに溜まっていってしまうものです。


　メールで添付する場合や、フロッピーディスクなどのメディアで持ち運ぶ場合など、できるだけデータはコンパクトにしたいものです。
　また、同じ種類・同じ配布先の複数のファイルなどは、１つのファイルにまとめたほうが、保管や配布、利用もしやすいですね？！


　そんなときに、ファイルを圧縮しましょう！




　◆ファイル解凍


　圧縮されたファイルを、通常に読めるように元に戻すことを”解凍”と言います。


　通常、圧縮ソフトに解凍機能があります。


　また、圧縮元で”自己解凍型ファイル”で作成しておけば、解凍するのには圧縮ソフトは必要がなく、ダブルクリックで解凍できます。
　パソコン初心者やお客さんに、圧縮ファイル送る場合、自己解凍型ファイルにしての送付が親切だと思います。




　◆圧縮の原理は？


　通常、圧縮の原理を知っている必要はありませんが、簡単な例をあげて説明したいと思います。


　通常、パソコンのデータファイルは”１”と”０”との羅列によって構成されています。


　いま、次の２４ｂｉｔのデータがあったとします。


　【０００００１１１１００００００１１１１１１１１１】


　このデータの先頭に”０”を一つ付けます。
　なぜそうするかは解凍の時に、ご説明します。


　【００００００１１１１００００００１１１１１１１１１】


　同じ数が連続する個数を数えて、下記の表により符号化してみます。


　【００００００　１１１１　０００００００　１１１１１１１１】
　”０”が６つ、”１”が４つ、”０”が７つ、”１”が８つですから、

1	2	3	4	5	6	7	8
000	001	010	011	1000	1010	110000	110001

　【１０１０　０１１　１１００００　１１０００１】
　－６－　－４－　　－７－　　　－８－




【１０１００１１１１００００１１０００１】
となり、２５ｂｉｔが１９ｂｉｔに圧縮されました。


　では、解凍できるかみてみましょう！


　一番目のｂｉｔが”１”なのは、５（１０００）・６（１０１０）・７（１１００００）・８（１１０００１）ですね。
　二番目のｂｉｔが”０”なのは、５（１０００）・６（１０１０）です。
　続いて、３番目のｂｉｔが”１”なのは、６（１０１０）です。


　すると１つめの数字は【６】になります。


　こんな感じで解凍していくと・・・


　【１０１００１１１１００００１１０００１】
　　　　　　　　　↓
　【１０１０　０１１　１１００００　１１０００１】
　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　６４７８
　　　　　　　　　↓
　【００００００１１１１０００００００１１１１１１１１】
　　　　　　　　　↓
　１番目のｂｉｔ目の”０”を取る
　　　　　　　　　↓
　【０００００１１１１００００００１１１１１１１１１】


　元のデータと同じですね？
　無事、解凍できました。


　ここで、先頭につけた”０”の意味です。


　従来のデータの先頭が”１”の時は、最初に”０”が１つで圧縮データは【０００】で始まっています。
　従来のデータの先頭が”０”の時は、最初に”０”が２つ以上でで圧縮データは【０００】意外で始まることになります。


　よって、最初に”０”を一つ付けることによって、元のデータの先頭が”０”か”１”かが判断できると言うわけです。




　注）以上の事項は、簡単な圧縮の一例であり、実際に使われている技術はもっと高度なものです。




　◆どんなファイルでも圧縮できる？？


　いくら圧縮ファイルといえど、どんなファイルでも圧縮することはできません。


　画像データのｊｐｅｇや、ｐｄｆファイルなど、すでにコンパクトに作られている、ファイルを再度圧縮しても、ほとんどサイズを小さくすることはできません。


　ただし、このようなファイルを一まとめにして、整理したい場合には、圧縮ソフトは有効です。




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